3. ODIN DAYAG & CHONA MARIE からの手紙

3. オディン・ダヤグ     2018年7月18日
伊波敏男さま
カマラさん気付
拝啓 ご機嫌いかがでしょうか!
2017年2月、サンバリ基金を通して貴方の奨学金を受けることになった私の状況を手紙でお報せしましたが、その後、マニラ校で健康学科を終了し、2017年9月、PLE(フィリピンで医者になる者の試験)に合格したことをご報告いたします。
サマルの病院で働きながら(2017年後半の3か月間)、申請に必要な資料が整うのを待ちました。1月、愛する故郷クリオン、パラワンに、地域保健医の申請をしました。
クリオン市民健康・栄養局では先頭指揮を取り、全市民に健康サービスを提供しました。
胎児や新生児の世話、子供の予防接種、家族計画、家族計画用品、栄養失調児らの相談にチーム全体で関わりました。
クリオン、パラワンの市民健康・栄養局は、医療サービス全般を提供する医療機関のひとつです。しかしながら医療の手を必要とする大半は貧困地域の人々です。交通事情や費用の問題が小さな村々の人が地域を出て健康診断を受けることができない壁になっていると考えられます。クリオンの人々にもそのような地域の人々にも出張保健サービスを確保するために、私は全ての小さな村々や貧困地域に医療団を組織しました。特にそのような人々が
可能な場合の医療処置や簡単な手術を行ないました(縫合や切除)。また、対応できる薬の確認と投与を行ない、市民健康・栄養局にない薬は処方箋を出した。また、特別に配慮が必要な患者は往診を行ないました。
このような活動は、行政(LGU)との対立が起きるまでは円滑にことが運んでいました。私は三か月医療計画を提案し、当局もそれを承認しました。ところが予定していた計画の何件かが交通機関が得られないためにキャンセルされたのです。当局は我々に割り当てられていた交通機関を使わせたくなかったのです。幾度も交渉したのですが、問題は解決しませんでした。RHUでは作業指示が我々の項目なので、現場で何か面倒が起きると私には何ら良いこともなければ保護策もないのです。すでにRHUには市民健康局職員がいたので、
私はクリオン・サニタリウム・総合病院に移り常勤として働くことにしました。バブ先生の友人、アルトロ先生が私を病院の主任として歓迎しえ下さいました。こうして故郷の人々だけでなく身近な市民にも健康サービスを提供することができるようになりました。
来たる2019年度には、かつてインターン生であった西ヴィサヤ地区医療センターで専門教育を受ける予定です。もし機会に恵まれれば、内科の勉強に進みたいと願っています。3年間修業を積んでクリオンに戻ります。
今、私も家族も奨学金によるご支援によって叶うはずのなかった夢を叶えて下さったことに心からの感謝をもうしあげます。貴方が私の人生の旅の道連れとなって下さったお陰で、私は自分の夢と共に生きているのです。
本当にありがとう、ありがとうありがとーーーーーうございます!
神さまの祝福がいつまでも貴方のうえにありますように、私のような余り恵まれていない者にとって貴方は祝福そのものであられるのですから。
ますますのご健勝を祈ります。              敬具

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