「ニライカナイへの往路」発刊のお知らせ

NPO法人クリオン虹の基金理事長伊波敏男が、2024年3月に、沖縄タイムス社より「ニライカナイへ往路」を出版することになりました。
沖縄地方では、ニライカナイは東の海の彼方にあり、魂が向かうところ、生命が生まれる場所であり、そこには祖先の神々が暮らしていると考えられています。神々は、沖縄地方の島々に渡来して、人々に幸福と豊穣をもたらします。
「ニライカナイへの往路」は、沖縄出身のハンセン病回復者である伊波敏男が、片道切符を手にする前に私達に残すおそらく最後の書籍です。
この書籍の販売収益はすべて、伊波敏男から本書籍の著作権を譲り受けたNPO法人クリオン虹の基金の活動資金となります。クリオン虹の基金は、国内での人権啓発活動のほか、フィリピンで地域医療に貢献することを目指す医学生への奨学金支給や循環型農業・水産養殖漁村の支援活動に取り組んでいます。奨学金の支給対象は、2024年から、フィリピン大学医学部のパロキャンパスに加え、タルラックキャンパスで学ぶ医学生にも拡大される予定です。
80歳となる伊波敏男が、沖縄で生を受けてから来し方を振り返り、はるかニライカナイを望みながら、その想いを記した本書籍を、多くの方に手に取ってお読みいただければ嬉しい限りです。
  NPO法人 クリオン虹の基金
   事務局長  弓場 法(ゆばあきら)